いつもと変わらず、ぱっと心華やぐものを感じない。
では、見方を変えるか、見る場所を変えるか、現実逃避するか。
いや、日常の中、特に人の内面の細やかな美しさや優しさや清々しさや勇敢さに気付くべきだ。
一人ひとりの生活の何処かに素晴らしさがあるから、この世界も俺も何とか遣っていける。
そうした了見で見直して、誰かが掃除をしている、介護している、料理している、ボロな暮らしを我慢して笑っていると知っていれば、何が大事か何処が大事か分かる。
今日一日何とか賑やかにやっつけたなら、俺たちは大したものさ。