近くのスーパーに夕食の材料を買い出しに。
夕食のメインはブリの塩焼きと決め、翌日の朝のクリームコロッケとオマケにブタ肉と惣菜パックなども仕込む。
家に帰って来ると老母が手伝いたい一心で皮むきしたナスの乱切りと水洗いした小量のチンゲン菜がある。
味噌汁の具にしては量が多いなと思っていると、
老母が「スープでも作るの?」と言う。
それではと、コンソメ味は好きではないらしい母のため、醤油味の肉野菜うどんに変更する。
ニンジン、ダイコン、キャベツ、ジャガイモと次々に切って鍋に投入。最後にブタ肉のバラをドンと乗せ水を少な目に張り蓋をして火を点ける。
熱が入ったところで、肉をほぐしアク取りする。
老人向きに野菜が柔らかくなったところで、砂糖、麺つゆ、醤油を入れて味見しながら調えるのだが、
ナスが多いせいかすっぱい感じがするので、少量の味噌を加える。
老人には塩分が大敵である。薄味にする。
ヨシ!と茹で麺を投入して、味が染み込むのを待つ。
そこで老母が「カレーでも作ってくれるの?」とおっしゃる。
こうした謎掛けにも、要はカレーっぽいものが食べたいのだと理解して、
冷蔵庫から固形のカレールーを探し出し、一掛け投入する。
味が染み込んだ麺と具をドンブリに取り分けて、薬味のネギを散らして出来上りである。
ブリの塩焼きのはずが、いつしかカレー味の和風肉野菜うどんに変わってしまった。
でも、残さず平らげてくれたので、めでたしめでたしでありました。