friendship2100’s diary

体験したこと実感したことから発信します。

卒塔婆袋を頂戴する

蜜柑の葉とイモムシとアリ


先日は、新盆の合同法要のことを書きました。

今日は7月15日の盂蘭盆会で起きたことを書きます。

本堂での法要は締めの念仏・読経も終わり、御住職のお話しになりました。

「お盆は難しく考えず、先祖、先に逝かれた親兄弟、親族、友人のことを思い出したりして、お家にお迎えする気持でいただければ十分でございます。」といったようなことだったと思います。

オマケの話として「我が宗派は今年が開宗850周年でございます。これは大変有り難いことでございます。」

「先祖の回忌でも50回忌、100回忌も希でございますが、150回忌というのに出会ったことがありまして、子孫が代々続いている、続けていることの有り難さを深く感じた次第です。」

「850周年を記念して小さな経典を作りました。お歳を召した方には小さな字やルビが読み辛いかも知れません。そのときは2つQRコードが印刷してありますので、それをスマホに写していただくと、読経専門の僧侶が読み上げたり、解説をしていただけるという有り難いことになっております。部数が少ないのでお申し出いただければお渡しします。」

少し心が動きましたが、信心の浅い者が衝動的に欲しがって、読経すること無く本棚の飾りにしてしまってはもったいない。

貪欲はいかん、卒塔婆を頂いて墓参りと思ったが、頼んだ卒塔婆が1枚足りない。

寺の方にその事を告げると、御住職に確認しますとなって、寺も忙しい中大事にならなければ良いがと思うばかり。

他にも卒塔婆が足りない方がお1人、例のお経を所望されている方が2~3人いらっしゃる。

それぞれに御住職が対応され、最後に私の番になって、御住職は「お経ですか?」と問われる。心の中で「ウワー、これは仏さんに試されている!」と出た言葉は「お経でなく、卒塔婆が1枚足りないのですが。」でした。

私が遠くから来ていることから、御住職は直ぐに卒塔婆を一枚書き足し、観音堂でもう一枚と合わせて盂蘭盆会をやり直してくださいました。

帰り際、「お車ですか」「電車です。」「それでは卒塔婆袋を差し上げましょう。」「よろしいんですか。」「墨も乾いておりませんし、」といった経緯で次に繋がる錦織の立派な卒塔婆袋を頂戴することになりました。これも字の通り『有り難い』ことです。