friendship2100’s diary

体験したこと実感したことから発信します。情報の真実性・信頼性の確保に努めます。

俳句

「575」の余韻 その7

ホタル蛾が道案内する田舎道 寺の裏門への細い路地を歩いていると、何処からとも無くホタル蛾が飛んで来て、黒地に目立つ白い帯をひらめかせながら、私の前をフラフラッと舞い飛びながら、裏門まで導いてくれるようであった。 *「道案内する」は「みちあな…

「575」の余韻その5

草苅に出会いし蜜柑深みどり 草苅をしていて、ふと首を上げると目の前の蜜柑の木に小さな実が幾つもついていて、その緑の濃さの中の秘められた生命力に目を奪われるのである。

「575」の余韻その2

夏の蔦着ぐるみのごと倉隠し 夏の蔦の鮮やかな緑の葉が、まるで着ぐるみを纏っているかのように、倉庫を覆い隠してしまっている。

「575」の余韻その1

夏の陽や川面をぎらり睨みけり 夏の強烈な太陽がぎらりと川面を睨むように射すと、一瞬の美しい反射と陰影に見せられてしまいます。

今週のお題「575」の6

にわか雨にずぶ濡れ憂鬱忘る 傘をさして出ると突然にわか雨に変わり、道一面が水しぶきで真白に、風で横殴りに雨がかかる。傘をかぶるようにして身を守るも、ズボンの裾も靴の中もずぶ濡れである。しかし雨と風に気を取られて暗い気分はどこへやらであった。…

今週のお題「575」の5

水無月夜母釜のぞく亡夫が為 水無月のむし暑い夜に母に起こされ、考えてみたけれどもう一人いなかったかと問うのである。どうしたのか聞くと、炊飯器をのぞいて見て、今は亡き夫の御飯が足りるか心配したらしい。 今週のお題「575」

今週のお題「575」の1

われ青しとうもろこしに追い付かれ 自分は一向に人間として成長できない青二才なのに、青々と勢い良く伸びるとうもろこしは背丈ほどに育って追い付き追い越そうとしている。 とうもろこしに負けずに頑張って生きて行きます。 今週のお題「575」