酷暑も暑さ一服といったところか。
昨晩はおとなしく寝られた。
とはいうものの、涼しいうちは起きられない。
遅い朝食を食べ、洗濯、麦茶作り。昼涼みの散歩に出る。
暑さに慣れた体に今日は気温を確認するほどでもない。
そよ風くらいあれば快適に感じる。
繁華街へ足を早める。
髪が伸びすぎてきたので、仮住まいの東京で床屋を探す。
予算はカット3000円。
駅の周りの美容室はスルーして行く。
料金表を見るまでもない。
中心街から外れた辺りの床屋が狙い目である。
古くからありそうな庶民が利用しているところ。
昔石神井銀座と言われていた商店街の外れへ。
ふといい感じの床屋(床屋STRADA)が目に入る。
ウインドウにカット1900円とある。マジか。
でも狙いをつけて置いた美容室がチョイ先にあるのでスルーして、そこへ向かう。
おやおや今日は休日、でも中にはお客さんが一人いてやっている。
断れない馴染みの客かな?
私は一見の客だから無理だなと、カット1900円の店へと戻る。
ネットでクチコミを見ると「ご夫婦で営んでいるアットホームな理髪店です。予約しないと・・・。腕もいいし。料金も良心的で二人とも素敵な方です。・・・」とある。
予約なしだが飛び込んで見る。
先客は一人だけ、直ぐ旦那が席に案内してくれる。
希望を伝えると。早速カットを始めた。
バリカンとハサミでものの5分とかからなかったような。
何か整髪料を使いますかと言うから、軽いやつでと答えると、わかりましたと言ってからが長い。
頭を洗って、髭を当たって、眉毛を切り揃えて、耳毛を刈って、整髪料、バリカンとハサミとクシで調整して終わった。
長いと言っても、カット時間に比べてのことだ。全行程20分掛らないくらいの超高速に感じた。
カットでお願いしたけれど、シャンプーと髭剃りまでしてもらっては3000円かなと覚悟していると。
奥さんの請求は「1900円です」。「ありがとう」の声も素直に出る。
1900円という値付けこそ庶民的ではないか。おそらく少しずつ値上げしてきた結果の1900円なのだろう。2000円としないところが心に沁みる。100円のお釣りをありがたく受け取って外に出た。
散歩の先へと向かう。途中三宝寺池の方へ少し寄って見るかと公園事務所の脇から入って行く。一羽のミズアゲハ(アゲハ蝶の仲間)の航跡が目に入る。遠くへ飛んで行っちゃうのかと思ったが、辺りを飛び回っている。
水飲み場から溢れ出た水が数十メートルにわたって地面に染み込んでいる。この水を飲もうとして離れないのだ。
タッチアンドゴーで水を飲む彼又は彼女を追い回すこと數十分。近づくと逃げる近づくと逃げるを繰り返すが、ようやく逃げないでくれる時がやって来る。でも閉じた羽の面は撮らせてくれるが、なかなか羽を広げてくれない。
そして、遂に一瞬羽を広げた。美しいその一瞬をみなさんにも見ていただきたい。